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紙成鳴美


みやこめっせから徒歩圏内なので、初日は南禅寺へ立ち寄りました。


写真より実際はもっとドーンと迫力がある三門なのです。南禅寺のサイトを見て頂くと伝わります。



三門の入り口です。


数年前に京都駅から乗った個人タクシーの運転手さんが陽気なお爺さんで、カーナビがなくGoogleマップを開いたスマホを渡されて、逆に道案内を任されました。


色々話していくうちに奥様が南禅寺のお坊さんの着物を作っている方というのと、運転手さんはウェディングドレスの制作会社の社長さんだったという事で話が盛り上がりました。リタイア後は観光客との会話を楽しまれているのかもしれません。なので、いつか奥様が作ったかもしれない南禅寺のお坊さんの着物を見てみたいなとも思っていたのですが、残念。この日は見る事が出来ませんでした。


ウェディングドレス会社社長の旦那さんと、お坊さんの着物を作る奥さんという絶妙な組み合わせ。業界裏話や個性豊かなお爺さんの話を聞いていると、深みがあって面白いドラマが1本出来てしまいそうな世界でした。




三門の急な階段を登って頑張って上階にも上がってみました。



絶景です!



上から見て気になったので、こちらの建物も拝観しました。



全体的に紅葉はこれから、という中でこちらのお庭は赤く染まり始めていて楽しむ事ができました。


京都は写真になっても飽きないです✨




そして南禅寺の奥にある、琵琶湖疏水。琵琶湖から京都へ水を引くために明治時代に作られた水路です。こちらも趣があります。昔の人のデザインは細部に魂が籠ってますね。

紙成鳴美


大仏殿跡地を出て、左へ向かうと1mもないような幅の路地に繋がり、その先は見た事のないような大きな鐘がありました。人の大きさと比べて見るとお分かりになるかと思います。



天井に施されているのは螺鈿?のような綺麗な模様。鳥の声も綺麗なので音有りのまま載せました。


調べたところ、この鐘は「方広寺鐘銘事件」で大阪冬の陣の開戦のきっかけになった鐘だそうです。徳川家康が鐘の銘文に書かれていた文字に家と康の間に安を入れ家康の文字を分断しているのは悪意があり、呪詛に違いないと大激怒したとの事。


ただの言い掛かりかに思えますが、検索でいくつか記事を読むと、そうでもないようで昔は呪いに相当敏感だったのですね。


鐘には実際の問題箇所が白く囲われているそうですが、私は反対側しか撮影していなかったので気がつきませんでした。でも念が入ってそうなので写さなくて良かったかも・・・



鐘のお隣へ行ってみると、豊臣秀吉が祀られた豊国神社でした。



遠くの中心に、ちょうど宮司さんがいらっしゃいます。ご祈祷中でした。



門の彫り物がまた立派!門に鯉の彫り物は初めて見たかもしれません。


そして大仏跡地から見た、奥の宮らしき場所へ行ってみようと、チケットを買って中へ進んだのですが、宝物館のみで中には入れませんでした。口コミを見たらお正月の三が日には入れるようです。



神社の奥へ行ってみたかった私にとっては猫に小判。誰も居ない上に説明も分からないので、さーっと見ただけだったのですが、Googleマップのクチコミを見ると、正親町天皇(信長の時代の天皇)の直筆があることに驚きましたとか、秀吉の歯がある事や、価値が分かっている方々の書き込みを見て、そうだったのね。。。と思った次第です。


Googleのクチコミや、Yahooの知恵袋とか、一つのテーマについて書き込む方々は昔の足跡帖のような、見た人に貢献したいという真面目さと研究熱心さがあって驚く事が多いです。SNSと違った良さがありますよね。


地図を改めて見ると、豊国神社は三十三間堂の前でした。遠ざかっていると思いきやぐるっと近くに移動してました💦


豊国神社で行きちがったのは3組のみで、やはり全員が海外の方。この辺りは観光の中心地から外れているためか、割と静かめです。他の地域にもしもあったならば、そこを中心に経済が回りそうな立派な神社仏閣が静かに並んでいるのは京都ならではですね。


タクシーの運転手さんに、「11月なのに意外と人が少ないのですね」と言ってみたところ、「紅葉したら日本人も来はるんじゃないですか?」と仰ってました。もはや外国のよう。

紙成鳴美


智積院に泊まった翌朝、朝食を付けていなかったのでgoogle mapで朝食検索し、間違いないよう音声案内で出発しました。音声案内の通りに曲がった先は、とても細い路地で突き当たりは空き地のようにも見えて、引き返そうかと悩むほどでしたが、隠れ家のような素敵なカフェに辿り着く事が出来ました。


さすが京都、繊細で野菜の使い方が上手なオムライス👏 私以外は全員海外からの旅行者のようで大勢の方で賑わってました。


お店の方が「どちらからお越しですか?」と話しかけてくださいました。その方も関東のご出身でお店のために京都へ越して来たとの事。まだお若い女性の方ですが、凄い行動力!見習いたいです。でも毎日外国人と関西人に接している中で、オーダーの時に関東人では?と話しかけたくなったのかも笑



お店の前の公園が気になったので、立ち寄ってみました。なんと「大仏殿跡緑地」



立て看板を見ると、豊臣秀吉が奈良東大寺にならって創建し、その後秀頼が再建した方広寺の大仏殿があった中心の場所との事。発掘の結果、東大寺をしのぐ壮大さと書いてありました。えー京都に大仏があったなんて知らなかった!と感動しながらぐるっと一周撮影してみました。



最初に写っている塀の向こうの奥宮のような建物が気になりますよね?どうやって入れるんだろう?とまた公園を出ると、また細い道が始まりました。それはまた次回。


この日は「ここに大仏があったんだ!」という感動のみでしたが、

帰ってから和樂の奈良よりも大きかった!幻の京都大仏の悲劇を読んだら、そうなんだ・・・と思いました。どこにフォーカスするかによって印象が変わります。歴史の話はそんな難しさがあります・・・


こちらの方の記事の出典元から、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館と東京文化財研究所、奈良文化財研究所の所蔵品、皇居三の丸尚蔵館の収蔵品を、横断的に検索できるサービスでColBase: というサイトがある事を知りました。


京都大仏と打つと、京都大仏の雛形を見る事が出来ます。地名や適当に名称を入れてみても色々出てきて面白いです。何か役立ちそうなサイトです👍✨

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