今日は中秋の名月ですね。
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば」 藤原道長
「この世で自分の思うようにならないものはない。満月に欠けるもののないように、すべてが満足にそろっている」
と現代訳をされている事に、京都先端科学大学教授の山本淳子さんが違う解釈を発表したという記事を見つけました。
2021年の記事なので、大河ドラマとは関係がないのですが、この道長の歌は紫式部の10年前に詠まれた歌がベースになっているのでは?という事にも言及していて、とても奥が深い考察です。
ぜひこちらの記事を読んでみてください。大河ドラマでもこの歌を詠むシーンがあるかも?大石静さんがどういった解釈で書かれているか楽しみです。
昨日のスレッドですが、私が「京都」をよく入力しているアルゴリズムか、見ず知らずの方々の京都ポストが流れてきます。今日は京都のホテルに荷物を送ろうと思ったら、住所が「元悪王子町」だったというポストを見かけました。
市内にそんな悪そうな地名があったの知らなかった!と思い地名検索してみたところ、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の荒魂(神の持つ温和な面と強大な面のうちの後者)、悪王子を祀る「悪王子社」という神社があった場所のようです。難しいですね。
もう一つ面白かったポスト。京都の有名なお寺に取材に行った方が、使っていたCanonのカメラを見た住職さんに
「Canon(キャノン)は元々は観音(かんのん)が由来となった名前なんです、あやかりたいものですね」
と言われ、帰りには書を一つ頂いたそうなのですが、そこには禅の言葉で、今、この一瞬を意味する「而今」(ニコン)と書かれていた。という話も面白かったです。そんな頓知の効いた人に私もなりたい。