海外のような景色ですが、こちらは旧岩崎邸庭園です。
日本にある洋館は洋風のハリボテ感が出てしまっているものもありますが、こちらは細部に渡って本格的。凄いなあと見入ってしまいました。
それもそのはず、設計者がジョサイア・コンドルというイギリス人で日本で初めて本格的な西欧式建築教育を行った方だそうです。他には鹿鳴館、上野博物館、ニコライ堂なども設計されました。
門下生にはお馴染みの東京駅を設計した、辰野金吾。赤坂離宮を設計した片山東熊など。
海外の方が日本のお寺を見ただけで、そう簡単には建築を再現できないように、洋館の設計もちゃんと本場の伝統を知っているコンドルに学んだからこそ、今でも立派に建物が残っているのですよね。日本にコンドルを連れてきた人も凄い!
暖炉が沢山あるのですが、それぞれデザインが違っています。床も箱根細工のような木の組み合わせの図形で出来ているのですが、それも全室デザインが違っているそうです。
上の写真を別の角度から見た写真です。
可愛いお部屋もありました。
ベランダも広々。柱も柵も天井もちゃんとデザインされています。
階段の彫刻も立派!まだまだ載せきれないのですが、洋館はこのへんで・・・
こちらは和館。風情がありますね〜 こちらの施工は大河喜十郎。政財界の屋敷を数多く手がけた大工の棟梁だそうです。
日本家屋の方は本来は550坪の面積があったそうですが、今は大広間の1棟のみが残されています。全部見たかったですね。
この他にもビリヤード場としてスイスの山小屋のような別宅もありました。
前々から行こうと思いつつ、なかなか機会がなかったので思い切って立ち寄って本当に良かったです。
現代の建物も凄いのですが、このような深みがある物が少ないような気がします。昔の人は重機や機械類も少ないのに、逆に念が篭るのか、凄い物を作り出してますよね。
こうして写真が撮れるのも、平日のみという書き込みも見かけたので、ご確認の上ぜひ、おでかけください。